実は盤を持っていないから愛聴DL。そうです。音楽配信サイトからダウンロード購入したアルバムです。ニューヨークの夏の昼下がりに似合いそうな、ボサノバのスタンダード曲をクールジャズ風に編曲したアルバムで、ジャズファンの間では広く知られた一枚ではないでしょうか。
LINN AKURATE DSを購入したときに真っ先に購入した音楽で、CDを遙かに超える96kHz(192kHzサンプリング)/24bitの、いわゆるマスタークオリティです。
ファイルオーディオなんて言葉が出現したりしていますが、ほとんどの場合がCDをリッピングしたコンピューターファイルを中心に語られていると思います。もちろん現状では欲しい楽曲がファイル形式でダウンロード購入出来るなんてまれですし、CDからリッピングしたファイルをLINN DSなどで再生しても別次元のクオリティを体験できます。ただしリッピンファイルとCDを比較した場合、よく言われるようにリッピングファイルの方がより高解像度感にあふれフレッシュなサウンドですが、なぜだかCDの方が濃厚な音がするのです。さらに言えばSACDの透明感も捨てがたくて、CDからリッピングしたものを聴く限り高品質音源のone of them的な感じです。
ただし今回紹介するBlue Bossaのように96kHz/24bitの、いわゆるスタジオマスタークオリティのファイルを再生する場合、少なくともLINN AKURATE DSでは別次元の音楽体験だと感じました。何しろCDとスペックを比較すれば量子化周波数で2倍以上、量子化ビット数でも1.5倍の情報量があるわけです。
でBlue Bossaですが、まずCDと比べてみて驚くのは音場がとても立体的に表現されるところです。左右の音場は広がり、楽器の定位もはっきりしています。もっともすばらしいと思うのが奥行き方向の音場が感じられるところでしょう。ステージが横方向だけでなく縦方向にも広がって感じます。
高サンプリングレートだからでしょうが、各パートの表現も解像度方向にすばらしいです。ボーカルはボディの音をリバーブ成分が柔らかく包み込みながらステージ全体にふんわりと広がります。ギターはボディの振動が肌で感じられるほどの解像度で聴かせます。高音域だけではなくて、ベースの鳴りも深く腰が落ち着いた音で全体に安心感があります。ゴリゴリした解像度感は勿論ですが、驚かされるのは決して刺激的な音色になることなく、透明で柔らかく広大なサウンドステージを聴かせるところです。
CD、特にBlu-specのような高音質CDも好きですしSACDはもとよりすばらしいですが、マスター音源に何ら変換を行わずにユーザーに届けることが出来るファイルオーディオ、マスタークオリティの配信音源の計り知れないポテンシャルを感じることが出来た一枚です。
Blue Bossa
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