随分と以前に、Mac上でiTunesを使用しながら音楽再生エンジンを置き換えることによって高音質を実現するAmarraというソフトウェアをご紹介しましたが、その対抗馬とも言えるソフト=Pure Musicを試してみました。Amarraよりも快適なので、ライセンスを購入してしばらく使い込んでみようと思います。
iPhoneで音楽を聴くことが多い僕は、音楽ファイルの整理、管理にはiTunesを使っています。大きなシェアを持つiTunesですから周辺ソフトウェアも多く使い勝手の良さは群を抜いています。ただし残念なことにiTunesで再生した音は必ずしも良くはありません。有り体に言えばどんな音楽もつまらなく聞こえてしまうレベルだと思います。
そのような現状に対するソリューションとして登場したソフトウェアがAmarraで、ユーザーインタフェースとしてiTunesを使いながら、再生エンジンを業務用で実績のあるSonic Studio Engineに置き換えることによって、Mac + iTunesの組み合わせを高音質なオーディオトランスポートに変えるものでした。
今回ご紹介するPure Musicも同様のコンセプトのソフトウェアですが、試用してみたところAmarraよりも優れた面が多くありました。
まず好印象なのが、コピープロテクトがソフトウェア的なシリアルナンバーによるアクティベーションのみである点です。そして同一人物であれば複数台のMacへのインストールが許諾されます。Amarraの場合はUSBドングルと呼ばれるハードウェアが必要でしたので導入障壁が高く、運用の自由度もPure Musicの方が断然上だと思います。
ライセンスの価格も安くてたったの99ドルです。99ドルで192kHzのファイルにまで対応します。Amarraが995ドル(96kHz限定のAmarra miniは395ドル)も!することを思うとバーゲンプライスのようなものです。
これまでAmarraを使ってきて一番の不満点がAmarraのプレイリストを作らない限りギャップレス再生が出来ないことでした。そしてそのプレイリストは一つしか作れないので、聴くたびにプレイリストを変えなければなりません。Pure Musicの場合メモリプレイという機能があって再生する楽曲を一度メモリに全部読み込んでから再生します。音楽ファイルのギャップレスタグをオンにしておくと連続したギャップレストラックをまとめてメモリに読み込んでから再生を開始します。全曲をメモリに読み込むのでそれなりに待たされますがHybrid Memory Playという機能をオンにするとメモリに展開しながら再生を開始することが出来るので待ち時間を最小にすることも出来ます。運用ではクラシックやライブ盤のみギャップレスタグをオンにすることになるでしょう。Amarraよりは使いやすいとはいえ、音楽ファイルにギャップレス指定しなければならないのはそれなりに煩雑ではあります。デフォルトでギャップレス再生のモードがあると便利だと思います。
その他にいろいろとAmarraとの比較表が公開されているのでご興味のある方はどうぞ。
さて肝心の音質ですが、僕がいつも試聴に使っているノラ・ジョーンズのCome Away With Meとビル・エヴァンスのWaltz for Debby、そしてカラヤンの展覧会の絵で比較しました。DACはApogee DuetでDACにヘッドフォンを接続して試聴しました。
iTunesの音が痩せていて貧相な音であることと比較すると、音楽の彫りが深く一音一音が力強い音です。特にギターやピアノなどの生楽器がとてもリアルです。オリジナルのiTunesの音よりも遙かに説得力のある音でした。
Amarraとの比較となると、Pure Musicでの旋律の力強さも魅力的ですが、Amarraの豊かな響きには得難いものがあります。ギャップレス再生に制限があるなど多々問題はあるものの個人的にはAmarraの美音が好みです。いずれにせよ一長一短であることは確かで、競い合ってさらに完成度を上げて欲しいものです。




はじめまして。
早速、AmarraとPure Musicを比較してみました。
現時点で音質だけでいえば、やはりAmarraの方が
ひとランク上ではないかと感じました。
そうですね。双方ともまだまだと完成度が低いものの、音質はAmarraが一歩先んじているような気がします。フリーではPlayというソフトもお気に入りです。